Wakalog Top へ （検索サイトからおいでの方はクリックしてご覧ください）
　　　
　 令和元年 皐月 （五月） の歌 　
それぞれの和歌をクリックすると、日記もご覧になれます。
(☆印= 日記オススメ）
 　
<< 前月へ バックナンバー 翌月へ >>
1日 ☆ 蒲公英の花摘み取れど摘み取れど白き綿毛の舞ひ飛ぶ令和
2日 ☆ 筆ペンとボールペンにて試せども未だ書き慣れぬ令和てふ文字
3日   魔界への誘いといふ表示ある芋焼酎の飲みやすさかな
4日 ☆ この朝に植えらし苗風に揺れ隙間に青き空映る田よ
5日 ☆ 耳のそば囂々と鳴る逆風にペダル漕げども進まぬバイク
6日 ☆ 公正なる取引といふ名のコーヒーの湯気と薫りを楽しみにけり
7日 ☆ 亡き母の十三回忌控へゐて明日より出羽の空気の中に
8日   故郷は相も変わらず平和なり年経るごとに平和度は増す
9日   亡き母の法事を済ませ庄内のばんけ味噌にて食う孟宗竹
10日 ☆ 吹く風の日本海より平野抜け峡谷に入り電気を起こす
11日 ☆ 悠々と我が行く前を横切りて林の奥に歩み去る雉
12日   北東の風の冷たく吹き付けて行きつ戻りつする皐月なり
13日 ☆ 青空の久しくなりて田の面も薄緑色広がりてをり
14日 ☆ 空の青薄れたれども確実に緑の濃さの増す山の端よ
15日   常総の間近の火事の黒煙と列車事故にて驚きたる日
16日   駿河なる木々の緑の照る国で茶葉の緑も啜り切りたり
17日 ☆ 小貝川に逆波立てて吹く風を正面に受けペダル漕ぎたり
18日 ☆ 晴れ渡る皐月の空を見もせずに二時間かけて草を引きたり
19日   満々と水を湛ふる田の彼方雲潜り抜け陽は沈まんとす
20日   我ながら晴れ男なるありがたさ行く先常に陽ぞ射し来たる
21日 ☆ 本州の西端めぐり空映す海は紛れもなき日本海
22日   大雨の雲は東に遠ざかり西に夕焼け紅く残れり
23日 ☆ 川土手に沿ひて吹き来る向かい風もペダル踏む脚止む能はざり
24日 ☆ 乾きたる熱き風吹く一日の暮れて皐月の夜半となりたり
25日   東京の西の端なる郊外の風冷めぬまま夜半となりたり
26日   地球とは足元のみにあらずして大丈夫なのか熱き大気も
27日   グランドの灯の消えて後残り香の如き白さも薄くなりゆく
28日 ☆ 川土手に伸びてはびこる鴨萱を端から刈りて日暮れとなりぬ
29日   青空を背景とする筑波嶺の頂上直下に雲のたなびく
30日 ☆ この年はフェンスの枠をはみ出してドクダミの花地にあふれゐる
31日 ☆ 麦畑に大きく波を打たせゐる風に向かひて自転車を漕ぐ
　 　 　
<< 前月へ バックナンバー 翌月へ >>