平成十九年水無月三十日の歌

平成十九年水無月二十七日の歌

都市の異界たるガード下の雰囲気を詠めり

平成十九年水無月二十三日の歌

夏至の翌日の長きたそがれを詠めり

平成十九年水無月十四日の歌

平成十九年水無月十三日の歌

平成十九年水無月三日の歌

青田に白鷺の遊ぶを見て

平成十九年皐月二十九日の歌

平成十九年皐月二十一日の歌

車輪梅の見事に咲けるを見て

平成十九年皐月十四日の歌

母の葬儀の翌日に

平成十九年皐月十日の歌

平成十九年皐月八日の歌

平成十九年皐月五日の歌

必死に羽ばたき昇る雲雀を見て

平成十九年卯月二十九日の歌

平成十九年卯月二十八日の歌

雷の鳴る中を運転して家路を急ぎつつ

平成十九年卯月二十二日の歌

明石の江井ヶ島より瀬戸内の海と明石海峡大橋を眺めて

平成十九年卯月十二日の歌

平成十九年卯月九日の歌

平成十九年卯月二日の歌

急に冷え込みたる花曇りの日に

平成十九年弥生二十八日の歌

平成十九年弥生二十五日の歌

高速道のパーキングでのパフォーマンスを聞きて

平成十九年弥生十四日の歌

木の蓮と書くを得心して

平成十九年弥生十三日の歌

平成十九年弥生八日の歌

平成十九年弥生五日の歌

春の嵐吹きて川面に波立つをみて

平成十九年如月二十八日の歌

平成十九年如月二十一日の歌

いつになく早く咲ける梅の色を染まる雲居に映して

平成十九年如月二十日の歌

この秋には取り崩さるる土手に早くも咲く名残の如き菜の花を惜しみて

平成十九年如月十一日の歌

平成十九年如月七日の歌

平成十九年如月三日の歌

節分に予定表の一日白く空きゐるをみて

平成十九年睦月三十日の歌

平成十九年睦月二十九日の歌

酒田の実家の生垣の育ちゐるをみて

平成十九年睦月二十七日の歌

国道を辿りて帰るたそがれに

平成十九年睦月二十五日の歌

平成十九年睦月十四日の歌

平成十九年睦月四日の歌

初詣の日に詠める