平成十八年師走二十九日の歌

平成十八年師走二十八日の歌

冬の豪雨の二日後の川を眺めて

平成十八年師走十九日の歌

悟りとは雲間より垣間見るものと聞きをりしかば

平成十八年師走十三日の歌

平成十八年師走十一日の歌

平成十八年師走四日の歌

葬儀に出席せる帰路、薄の穂の風に舞ふをみて

平成十八年霜月二十六日の歌

平成十八年霜月二十五日の歌

冷たき夜風を浴びて三日月の輝けるを詠む

平成十八年霜月二十三日の歌

日光連山の白く染まれる頂の彼方に故郷を思ひて

平成十八年霜月十九日の歌

平成十八年霜月十八日の歌

平成十八年霜月十三日の歌

銀杏並木の一斉に黄に染まるを見て

平成十八年神無月二十八日の歌

平成十八年神無月二十一日の歌

日暮れてより帰宅せし日の庭居のハーブをみて

平成十八年神無月十六日の歌

首都高速の渋滞を外より眺めて

平成十八年神無月十二日の歌

平成十八年神無月四日の歌

平成十八年神無月一日の歌

ふと気付けば、道端より蕎麦畑は広がりてありしなり

平成十八年長月二十八日の歌

平成十八年長月二十三日の歌

平成十八年長月二十日の歌

新しき眼鏡誂へしに世の景色の明らかなるを詠む

平成十八年長月十九日の歌

平成十八年長月七日の歌

平成十八年長月六日の歌

稲刈りの始まりし頃野分は秘本列島をかすめて去りぬ

平成十八年葉月二十五日の歌

平成十八年葉月二十四日の歌

平成十八年葉月二十一日の歌

久しぶりに夕立も雷もなく穏やかな夕刻となりて

平成十八年葉月十三日の歌

平成十八年葉月四日の歌

平成十八年葉月二日の歌

梅雨明けてなお咲きゐる紫陽花を詠めり

平成十八年文月三十一日の歌

平成十八年文月二十八日の歌

平成十八年文月十八日の歌

球磨川の畔なる人吉城跡を望みて

平成十八年文月十六日の歌

平成十八年文月九日の歌

平成十八年文月八日の歌

長き梅雨の合間のわずかな陽射しある日に