ブログ・ネットワーク運営会社のアジャイルメディア・ネットワークは 平成21年 4月 24日、「インターネットが選挙を変える？ 〜Internet CHANGEs election〜」 というイベントを開催、今後のネットと政治・選挙の可能性について議論した。

このイベントに関しては、Internet Watch の こちら のページに詳細が載っているので、ご覧いただきたい。とくに注目されるのは、フライシュマンヒラード・ジャパン代表取締役 CEO の田中慎一氏が、オバマ氏がどのようにインターネットを活用したかを紹介した件である。 以下にさわりを引用する。

田中氏は、2008年の米大統領選挙を 「インターネット社会における初の大統領選挙」 と評し、オバマ氏は 「インターネットによって大統領になっ た」 最初の人物だと説明。ネット献金により豊富な選挙資金を集めただけでなく、自身のサイトに加えて Facebook や MySpace、YouTube と いったサイトもフル活用することで、支持者の参画意識を醸成していったと分析した。

選挙後も自身の "CHANGE.GOV" というサイトを通じて、「政策プロセスのオープン化」 に取り組んでおり、ネットを介してサイレントマジョリティと対話をしながら、共通認識を作っていくやり方を推進しているという。

わが国の現状をみると、なんだか遙か彼方の国の様子を聞いているような気がするが、インターネット初期には、米国のインターネット状況を、そんなような気持ちでみていた。ところが今や、日本も米国に負けないブロードバンド大国になったのである。その気でやれば、できないことじゃない。

ただ、ハードやインフラだけなら米国に負けないが、問題はマインドである。有権者が積極的に政治に参加するという意識がないと、単にシステム整備だけに終わってしまう。

だから、こんなサイトでシコシコとキャンペーンをやり続けて、少しでも全体的なマインドを高めるお手伝いをすることが、私のできる精一杯なのかもしれない。